一年を通じてシーバスが一番釣りやすい時期が春から初夏にかけてだ。産卵という大仕事もひと段落し、徐々に上昇する水温も相まって、この時期、シーバスは活発にエサを追うようになる。

その中でも代表的なエサ(ベイト)が「バチ」だ。このバチを水面で捕食するシーバスの姿があちこちで見られ、ひと晩でふた桁の釣果が上がることも、けっして珍しいことではない。いわゆる「バチパターン」というやつだ。ここでは、そんなバチの基礎知識や、それを偏食しているシーバスを釣るためのおすすめルアーを紹介しよう。

「バチ」「バチ抜け」とは

「バチ」とは、イソメやゴカイといった環形動物・多毛類(通称バチ)の通称。普段は水底の泥や砂に潜んでいるが、この時期、水底から“抜け”出し、産卵のため表層近くまで大量に遊泳する。これを「バチ抜け」という。

決まった時期、決まった場所に大量に発生すること、小魚より遊泳力が格段に弱く甲殻類より格段に柔らかいことから、容易に捕らえられるバチを優先的に捕食する。これを釣り人は「バチパターン」と呼んでいる。そうなると釣る側もベイトを定めやすい。だから「バチ抜け」の時期は、シーバスの釣果アップが狙える絶好のシーズンなのである。

大野ゆうきプロ愛用のバチパターン系ルアー5選!

バチパターンで主に使用されるルアーは、“シンキングペンシル”といわれるタイプだ。細長い形状で、その泳ぎは、ほとんど動いていないんじゃないかと思えるほど微細。それを使って水面をゆっくり引いてくるのが、バチパターン攻略のための王道的なテクニックだ。では、実際にプロアングラーはどんなルアーで釣果を出しているのか。大野ゆうきプロ愛用のバチパターンルアー5選を紹介しよう。

大野ゆうき プロフィール

万余の実戦を経て、湾奥を中心に年間2トンを超えるシーバスを獲るシーバスゲームのトップランナー。2018年はタックルの進化によりさらなる高みを目指して邁進する!

ダイワ/モアザン スライ95F

今回のルアーでは最弱のアクションになる、フィネスフローティングミノー。アップクロスでドライフライさながらの使い方でも、バイトを引き出す魔性のアクションが持ち味。難しい極表層のバチパターンを楽にしてくれる必携のルアーだ

【DATA】
●全長:95mm ●自重:6.8g ●カラー:全15色
●価格:1,350円+税

###

アムズデザイン/アルデンテ70S、95S


アルデンテ95S


アルデンテ70S

バチパターンの主軸をなすシンキングペンシルで、個性的な低重心設計で水面に食いつき、使い勝手は抜群。
95Sは引き波が出る速度がバチパターンの基準のリトリーブ。70Sは低速域でアピールが強く、岸際の緩流地帯にめっぽう強い。

【DATA】(95S)
●全長:95mm ●自重:7.1g ●カラー:全17色
●価格:1,500円+税

【DATA】(70S)
●全長:70mm ●自重:4g ●カラー:全17色
●価格:1,500円+税

ダイワ/モアザン キャロット72S


岸際や運河などの緩い流れにあわせてセッティングした中近距離仕様のバチルアー。メタルヘッドを使った引き波も秀逸で、同じ流速ではアルデンテ70Sの下を絶妙にカバーする設定。シーズン後期のトリックバチ(海中を忙しなく動きまわっているバチのこと。クルクルバチとも)にも強いモデルである。

【DATA】
●全長:72mm ●自重:4.4g ●カラー:全8色
●価格:1,350 円+税

ダイワ/モアザン ガルバスリム80S

ガルバシリーズのスリムバージョンになる今春の新作。こちらは重心移動システムを内蔵しているので、ウエイト以上の飛距離を見せて極表層を攻めるときのサーチベイトとして活躍。極表層を泳ぐシロウオやジャミイワシなど、マイクロベイトにも強い。

【DATA】
●全長:80mm ●自重:10g ●カラー:全12色
●価格:1,650 円+税

※こちらの記事は『シーバスハンティング 2018春夏号』の内容を一部抜粋、再編集したものです。