車中泊旅の楽しみのひとつといえば“食”。旅先で、その地ならではのご当地グルメに舌鼓を打つ人も多いはず。そんな車中泊旅の食欲を満たすべく、車中泊専門誌『カーネル』ではテーマに沿って全国各地の味覚を紹介する「全国うまいものMAP」を展開。
今回は、米に次ぐほどの人気を誇る、全国各地の「うどん」を厳選して紹介! だしも具材も地域によって様々で、見ているだけでも面白い! 旅先グルメや車中泊レシピの参考に!
【秋田県】稲庭うどん
秋田県に伝わる手延べ製法のうどん。乾麵に仕上げることで、つやのある乳白色にゆで上がり、コシが強く、のど越しのよい食感となる。地元・稲庭町の佐藤養助商店では、江戸末期から続く伝統の手づくりの味が楽しめる。
http://www.sato-yoske.co.jp/
【山形県】ひっぱりうどん
鍋から直接ゆでた麵を引っ張り上げて食べる「ひっぱりうどん」。山形県村山市戸沢地区で、炭焼きの合間に食べられたのが発祥とされる。つけだれは納豆に醤油を加えたものが基本で、そこにサバ缶や生卵、薬味を加える。
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【栃木県】耳うどん
耳を模した形が特徴の「耳うどん」は、栃木県佐野市仙波町で、昔から正月に食べられている郷土食。形は鬼の耳に見立てたものとされ、無病息災や、ご近所とのつきあいがうまくいくなど、縁起ものとして伝わっているそうだ。
http://sano-kankokk.jp/
【埼玉県】加須うどん
埼玉県の北東部に位置する加須市で、栽培が盛んな小麦を使用してつくられるうどん。手打ちならではのコシの強さとのど越しのよさが特徴で、古くから食べられてきた。地元にはうどん店が多く、食べ歩きも楽しい。
http://kazo-udon.jpn.org/
【群馬県】ひもかわうどん
群馬県桐生地域で古くから食べられている幅広のうどん。太さは1.5~10㎝と店により様々。厚みは1㎜ほどなので、のど越しはつるんとした感触。冷たいつけうどんから温かいかけうどんまで、食べ方もいろいろだ。
写真提供/ググっとぐんま写真館
http://gunma-dc.net/
【群馬県】水沢うどん
群馬県伊香保町の「水沢寺(水沢観音)」近くで、参拝者にふるまわれたのが発祥とされる。やや太めでコシが強く、透きとおった白色の麵が特徴。伊香保の温泉街から「水沢うどん街道」まではクルマで7~8分ほど。
http://gunma-dc.net/
【東京都】武蔵野地粉うどん
東京都西部から埼玉県にかけ広く食べられている「武蔵野うどん」だが、ここ武蔵野市では武蔵野産の小麦を使ったものが「武蔵野地粉うどん」と呼ばれている。やや茶色がかった麵を豚肉入りの温かい汁につけていただく。
【長野県】おしぼりうどん
古くから地元・坂城町で栽培されている郷土野菜「ねずみ大根」を使ったうどん。大根のしぼり汁に味噌や薬味を加え、釜あげうどんをつけていただく。辛味の奥に甘さがある独特な味わいは、寒い時季に体を温めてくれる。
http://nezumi-daikon.com/
【山梨県】吉田のうどん
固めの麵に、キャベツや馬肉など、地元・富士吉田ならではの具材を合わせたうどん。汁はしょうゆと味噌のブレンドが多い。地場産業である繊維業の人の昼食や、富士山を訪れる人向けのうどんもルーツにあるとか。
http://fujiyoshida.net/
【富山県】氷見のうどん
白色の麵で、餅のような粘りと、コシの強さが特徴の手延べうどん。細麵や太麵など多くの種類がある。氷見市にはうどん店も多い。ざるでも、釜あげでもおいしく食べられるので、様々な味を食べ比べてみたい。
http://www.kitokitohimi.com
【石川県】小松うどん
細めでほどよいコシがあり、つるつるしこしことしたのど越しの食べやすい麵と、魚の節や昆布をふんだんに使ったあっさりとした味のだしが特徴。地元・小松には約70軒の小松うどん提供店が並び、店ごとの味を楽しめる。
http://www.komatsu-udon.com/
【愛知県】味噌煮込みうどん
味噌仕立ての粘りのある汁に、コシの強いうどんが絡む「味噌煮込みうどん」も、有名な名古屋めし。汁には岡崎地方の豆味噌「八丁味噌」を使い、褐色に近く、独特な香りと味。器にひとり用の土鍋を使うことも多い。
http://www.aichi-udonsoba.com/
【三重県】伊勢うどん
黒く濃厚なタレに、極太のうどんが絡む。タレは、たまりしょうゆにだしを加えたもの。麵は非常に柔らかく、もちもちとした食感だ。伊勢神宮内宮前を中心に、参拝客向けの店が数多く並ぶ光景は有名。
http://www.ise-cci.or.jp/iseudon/
【香川県】讃岐うどん
弘法大師が中国から持ち帰ったのが始まりとされる「讃岐うどん」。「ぶっかけ」「生じょうゆ」「釜玉」など多様な食べ方があり、「セルフ」「製麵所」のように店の形態も独特。香川へ行ったらぜひ食べてみてほしい。
http://www.my-kagawa.jp/
【徳島県】たらいうどん
江戸時代末期に、地元の木こりが谷川で手打ちうどんをゆで、そのまま釜を囲んで食べたのが発祥とされる。つけ汁には川魚「ジンゾク」のだしを使用。大きなたらいに入った見た目は迫力満点で、目にも楽しいうどんだ。
http://www.awa-kankou.jp/
【長崎県】五島うどん
五島列島は、かつて遣唐使の寄港地で、中国をルーツとする麵伝来の道だった。この「五島うどん」も、遣唐使の時代に伝わったという説がある。大鍋でうどんをゆでながら、大勢で鍋を囲み食べる「地獄だき」は地元の伝統食。
http://www.goto-udon.jp/
※当記事は車中泊専門誌『カーネルvol.33』の内容を再編集したものです。