車中泊で快適に寝るための第一歩は、「駐車場内で最適な車中泊場所を選ぶ」こと。車中泊専門誌『カーネルvol.38』にて、“車中泊の快眠講師”として登場したキャンピングカーライター・岩田一成氏が「地形をよむための7つのチェックポイント」を伝授します!

7つのチェックポイントで地形をよみ、車中泊場所を決めよう!

駐車場内で「クルマを止める場所」は、車中泊の快適性を大きく左右する最重要ファクター。何も考えず適当にクルマを止めるのではなく、いくつかのポイントを押さえて駐車場所(車中泊場所)を決めるだけで、快適性は劇的に向上する。7つのチェックポイントを紹介しよう。

チェック1:傾斜していないか

フラットな駐車場でも、水はけを考慮して微妙な傾斜がつけられているケースが多い。できるだけ傾斜のない水平かつフラットな駐車スペースを探すのが、車中泊場所選びの最重要ポイント!

チェック2:共有スペースに近すぎないか

トイレや売店などの共有スペースに近い車中泊場所は、便利な半面、夜間に人が集まりやすく、ときには人の話し声がうるさくて眠れないなんてことも。売店の目の前で車中泊をして利用者の邪魔になるのも、マナーの観点からNG!

チェック3:交通量の多い道路に面していないか

道路に面した場所は、車中泊の場所としてあまりおすすめできない。交通量の多い道路のそばだとクルマの走行音が気になってしまう。また、夜間は交通量の少ない道路でも早朝に仕事や観光のクルマが増えると、気になって目が覚めてしまうこともある。

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チェック4:暗くてひとけのない場所は要注意

車中泊中に犯罪やトラブルに巻き込まれるのは、絶対に避けたい。そのため「静かな場所で車中泊したい」と、ひとけのない暗い場所を選ぶのは、防犯上NG。シェードで窓をふさげば明るい場所でも快適に眠れるので、ひとけのない暗い場所での車中泊は控えよう。

チェック5:タイヤ痕がある駐車場は避ける

人里離れた広い駐車場は、改造車や暴走族のたまり場になっていることがある。見極めるポイントは、路面に残ったブラックマーク(スピンさせたときなどにできるタイヤ痕)。極端なタイヤ痕が残っている場合は、別の場所に移動するなどの対策を!

チェック6:出入り口付近も避ける

出入り口はクルマの往来が多いため、近すぎると走行音が気になり落ち着いて就寝できないことも。トラブルがあったときに移動しやすい場所にクルマを止めるのはおすすめだが、その際も出口に近すぎる場所は避けるのがベター。

チェック7:クルマを止めたら、必ず歩いてみる!

写真/山内潤也

チェック1~6がクリアできているか、最後はクルマから降り、自分の足で歩きながら確認しよう。特に傾斜は、クルマに乗ったままだとわかりにくい。歩いて、見て、チェックするのがおすすめだ。多少面倒だが、このひと手間が快適な車中泊につながる!

※こちらの記事は車中泊専門誌『カーネルvol.38』の内容を一部抜粋、再編集したものです。

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